御岳の噴火には心底驚いた。まさか御岳が!という感じだった。亡くなられた方のご冥福をお祈りします。 それにしても、被害拡大となる条件がここまで重なってしまったのは驚きだ。まず御岳は100名山であるからもともと登山者が多い。ちょうど土曜日という…

雪崩ビーコンを考える

雪崩ビーコン比較 - Memories of mind that never fades. この季節になると、「雪崩ビーコン」の検索キーワード出て当ブログにいらっしゃる方が多く、やはり雪崩ビーコンの選択悩ましいんだなと感じます。そこでまた一文を起こす気になりました。 ここ数年発…

登山は健康に良いか?論

山に行ったら体に良くないことばっかりやっている。過重な運動、睡眠不足、水分不足、栄養不足、長時間強い紫外線に当たる、衛生状態も悪くなる。登山が他のジョギングやトレーニングと違うなあと思うところは、疲れたり嫌になっても途中でやめられないとこ…

夜間飛行

越後三山のどれか、たとえば越後駒ケ岳とか八海山。ラッセルして高度を上げテントを張る。日中のラッセルに次ぐラッセルで疲れ果て、湿雪で濡れて、餓えても、テントの中で食事して火で温まればどうにか生き返る。シュラフにもぐりこむ前に小便のためにテン…

雪稜登攀

「あんなとこ登るのかよ」 と、重い荷物で重いラッセルをしながら思う。どちらかというとアプローチ中に目指すルートが見えていてくれた方がいいが、見えるとそれがまた不安をつのらせる一因になる。出発する前から不安いっぱいで、天気予報をたびたび確認し…

大雪山遭難でガイド登山を考える

一月前に大雪山系の大量遭難事故というのがありました。登山を主催した旅行会社の責任が問われそうな様子ですが、旅行会社に責任があるといえばある、ないといえばない・・・と私の意見はどっちつかずです。 現地での実況見分も行われているそうで、今後、旅…

雪崩ビーコン比較

ビーコンと言っているのはもう古いんだそうで、今ではアバランチトランシーバーと言うのだそうだ。 どういうものかというと冬山登山やバックカントリースキーに携行する電波発信器で、雪崩に埋まったときも体につけたアバランチトランシーバーが電波を発信し…

悲しい積丹岳の遭難事故

北海道積丹半島の積丹岳(1255メートル)で1日、遭難した男性を道警山岳救助隊が稜線(りょうせん)付近で発見、救助作業をしていたところ、雪庇(せっぴ)が崩れて隊員3人と男性が斜面を約200メートル滑落した。救助隊が男性をソリで引き上げる途…

強い冬型到来

昨晩窓をドドーンとたたく風の音がして、朝家に出たら強い冷え込みと風。 低気圧が通過して一気に冬型になった。 すでに山に入っている仲間が気になる。低気圧は合体して発達し、28日の予想図までほとんど位置を変えないようだ。

ムーンライトえちご廃止

首都圏と新潟県を結ぶJR東日本の夜行快速「ムーンライトえちご」(新宿−新潟駅、6両編成)の定期運行が来年春のダイヤ改正で廃止されることが16日、分かった。期間限定で普通列車が1日乗り放題になる「青春18きっぷ」が使えることから“貧乏旅行”の愛…

沢登り用カメラを考える

沢登りに持っていくカメラというのは悩ましい。なんといってもカメラの大敵"濡れ"の問題が付きまとうからである。防水性カメラというのは以前より数少ないが各社から出ていて、なんといってもNikonのニコノスシリーズが、水陸両用カメラということで使ってい…

北ア・立山真砂尾根の写真その2

ハシゴ谷乗越まで登り、明けてくる山々を見る 剱岳 剱岳の頂上ドーム ささやかなケルンがここ(真砂尾根)にかつて夏道があったことを示している。 広くて緩い傾斜の真砂沢雪渓 登ってきた真砂尾根を見下ろす。黒部別山が眼下に。遠くに後立山連峰 立山別山…

北ア・立山真砂尾根の写真その1

黒部ダムを降りて、黒部渓谷から内蔵助出合、内蔵助谷を経て内蔵助平へ向かう。 黒部峡谷の新緑 残雪に埋まった黒部川 内蔵助出合から丸山東壁 内蔵助谷 丸山東壁基部まで雪がびっちり。 内蔵助平に到着する。 内蔵助平の幕場 Nikon F6 AF-S VR Zoom-Nikkor …

南会津

安越又川・黒谷川 [:W500] [:W500] [:W500] [:W500] [:W500] 光の粒子となって舞う羽虫 谷の水をまっすぐに吸い上げ、空へ放つブナの木 爆発する生命 谷の水と同じく、命も循環し輪廻転生するのだろうか

北ア・立山真砂尾根

2008/6/7〜8 北ア・黒部ダム〜内蔵助平〜ハシゴ谷乗越〜真砂尾根〜真砂岳〜室堂 (単独) 新幹線と高速バスを乗り継いで扇沢へ。トロリーバスを降りて観光客から抜け出して例のトンネルの鉄の扉を抜けると黒部渓谷である。ここに何回来たか。と思っても実際…

レスキュー訓練まとめ

先日所属する山岳会でレスキュー訓練を行った。これはそのまとめ ■ロープ結束 レスキューに多用する結び方のみ。必須! 基本的な結び方 ○クローブヒッチ[インクノット] ○ムンターヒッチ[半マスト結び] ○ムンターミュールノット ○ボーラインノット ○ヨセミテ…

新井裕己さんのこと

あー、やっぱり書かずにいられない。先日亡くなった新井裕己さんのことだ。 新井裕己さんのLaboratorism、スポンサーシップのところから。 人間という種の先頭に立って、未知の自然を切り開いていく作業。 野放図に広がるカオスから、明確な意味を紡ぎ出す作…

行って見なけりゃわからない

最初は非日常に触れたかった。しかし日常的に山に行くようになって、山と街を往復するのは日常生活となり最初の非日常は日常となった。非日常とは、 [:W450] こんなのや [:W450] こんなのを目にすることができる場所である。 どんな山行でも金曜の夜でかけて…

山に持っていくレンズを考える

山岳カメラマンの梶山正さんは、通常の山行ではボディ1台に3本の交換レンズ、厳しい山行の場合は1本だそうだ。 山では広角から望遠までカバーし、しかも写りのよいレンズが欲しい、しかも軽いほうがいい。そんなレンズだったら山以外の用途でも欲しくなる…

F6、八ヶ岳に行く

Nikon F6を持って八ヶ岳、赤岳山頂(2899m)まで行ってきました。 だからどうしたという話ですが、本日の八ヶ岳の天候は弱めの風雪、下山後ですが午後になったら晴れたようです。気温は推定マイナス10度前後だったでしょう。この気温でもF6は見事に動作した…

冬山の食料 −ペミカン

ペミカンは『エンデュアランス号漂流記』で登場したことを憶えている。もともとは極地探検用の保存食だったらしい(出自は不正確かも)。作り方はいたって簡単で肉や野菜を油でとことんいため、腐敗や凍結の元となる水分を徹底的に飛ばしてしまう。水分がな…

最新アルパインクライミング

最新アルパインクライミング作者: 菊地敏之出版社/メーカー: 東京新聞出版局発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るぴくっときたところを引用。 要領の良さとは要するに、今置かれた状況とやるべきことが完璧にわ…

金副隊長の山岳救助隊日誌

金副隊長の山岳救助隊日誌―山は本当に危険がいっぱい (角川学芸ブックス)作者: 金邦夫出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2007/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (3件) を見る 奥多摩の青梅署山岳救助隊、金(こん)さんと…

スノーシューインプレッション

スノーシューのMSR Lightning Accentを使ってきた。 山行は悪天に阻まれ計画の半分も達成できなかったのだけれど、相当な寒波の到来で山麓でさえ1m近い大雪だったのでこんなもんだろう。 で、スノーシューだが、ワカンより圧倒的に体が沈まず楽だった。Lig…

山と写真の雑記

山へ行くのにカメラを持っていくようになったのは大分前で、その時はオリンパスの30万画素のデジカメだった。その後、山岳会に入ると登攀主体の山岳会だったから余分な重量はご法度(「重量は敵だ」by ガストン・レビュファー)というわけで、デジカメを持…

スノーシュー購入

正月山行のためにMSR Lightning Accentを買った。 今まで冬山と言えば"わかん"でラッセルだったが、近年使われだしてきたスノーシューがどれほど効果を発揮するか? このMSRのモデルだが、見た目よりずっと軽い。裏側のエッジがよく雪面に効いてくれるらしい…

私はこんな駅で寝てきた

ステーションビバーク、という言葉は普通の人になじみがないに違いない。ビバークとは登山用語で「露営」、つまり野宿である。ステーションビバークとは鉄道の駅で野宿すること。駅の待合室や軒先で寝袋に包まって寝ることである。略してステビ、STBともいう…