美輪明宏「紫の履歴書」

うおお、やっぱこれ濃い、深い・・・

紫の履歴書

紫の履歴書

とても印象に残ったところを引用する。
(同性愛について)

 男も人間ならば、女も人間とすれば、男が女を愛し、男が男を愛し、女が女を愛しても、神の目から見れば、それはただ人間が人間を愛しているだけではないか。
(P158)

超越論的恋愛論と呼びたい恋愛論である。

 私の飢えを
 寒さを
 怖ろしさを
 無実の罪の惨めさを
 何一つ知りもせぬ奴輩よ
 岩戸の外で嘲笑うがいい
 勝手に死ぬまで嘲笑うがいい
 嘲笑っているその口は、
 やがてまもなく髑髏になるのだ
 (P293)