冬山の食料 −ペミカン
ペミカンは『エンデュアランス号漂流記』で登場したことを憶えている。もともとは極地探検用の保存食だったらしい(出自は不正確かも)。作り方はいたって簡単で肉や野菜を油でとことんいため、腐敗や凍結の元となる水分を徹底的に飛ばしてしまう。水分がなくなるからカサも重量も減り、持って行くには都合がよいというわけだ。
油はラードやバターがいい。ラードだとあとで調理すると濃厚な味になる。オリーブオイルでやる人もいる。
ペミカンを作っているところ。肉、野菜をラードでいためる
出来上がったらジップロックにいれて冷蔵庫で冷やす。冷やすとラードが固まり固形状になる。
冷やして固まったペミカン
これを冬山で調理するには、コッフェルに1L程度(人数にもよるが)お湯を沸かし、その中にペミカンを入れて、あとはカレーやシチューなどのルーを入れて煮込むだけ。すでに材料に火が通っているから調理に時間もかからず燃料の節約も出来る。料理に失敗することも無い(笑)。お試しあれ。
肉は一人100グラム前後が目安。たまねぎは一人中一個が目安。あとはニンジン、ジャガイモを適宜使用する。にんにくを一緒にいためても良い。山での調理のときにショウガを刻んで入れると香ばしい料理になる。