子供のころの人生観

子供のころぼんやり考えていた人生観というものがあって、それは人間ひとりひとりは堅い床の上に落とされるトマトだというようなものだった。床まで落ちればブチャッとつぶれて人生終了。落とされる高さというのは各人あらかじめ決まっていて寿命とイコールだ。
人生で何も努力しなければ、落とされた地点の真下に落下する。ところが少しでも努力すれば、横方向に移動できるので、真下以外の場所に落下する。本来落ちるはずだった場所からどれだけ移動できたかが、その人の人生の価値を決めるというものだった。
何もしなければただ真下に落下し続ける。努力すれば真下以外から落下地点が逸らされる。この努力とはたとえばたくさん勉強したとかなりたい職業になるためがんばったとかそういったものが横方向移動のになると考えていた。


この比喩のポイントは真下以外に落ちるにしてもブチャッとつぶれるのには変わらないということと、横方向の移動にどういう価値があるかと考えることかな。