迷惑電話その後

前のエントリ
これはその続きである。

出張でしばらくはフジモト氏から電話を受けなかった上司だが(しかし会社に電話は1日1回はかかってきていたらしい)、再び対決。
出た男は「フジモト」とは別の人物・・・どうやらその兄貴分らしい。

マンションを買う意思がまったくないことを繰り返し繰り返しつげ、相手の社名を何度も問いただすと相手はとうとう会社名を「エイワ」と名乗った。
ただの押し問答、ただの繰り返しになったので上司は電話を切る。すぐにリダイアルでかかってくる。今度は上司の口調が失礼だとのいいがかりだ。ついに相手は「回線を増やすぞ」と、その時はなんだかわからない脅しをしてきた。


そして総攻撃が来る。「回線を増やす」という意味がこのときなんのことか分かる。


代表電話につながった3個所の電話機がいっせいに鳴り出し、すべてあの「エイワ」の「フジモト」のところからだった。
「○○○を出せ」
「ただいま他の電話に出ております」
「そんなことわかってんだよ・・・!」


「○○○の礼儀がなってないことを教えてやろうと思って電話してんだよ!」


やむをえず女性社員は電話機からコードを引っこ抜き10分ほど放置すると攻撃は止んだ。それ以後「エイワ」の「フジモト」のところから電話はない。



この手の不動産会社(?)は、どうやら不良債権化したマンションの物件をなんとしても売るという目的があるらしい。たとえば1000万円の物件を2000万円で売ったとする。数人で毎日電話をかけ続け、1ヶ月1件受注に成功すれば十分こんな商売が成り立つ。よく知らないが、サブプライムローンの問題で、10月中に現金化しなければならないという事情もあったらしい。
自宅までやってこられ、自宅内で契約書に判をついてしまえばもうクーリングオフは効かない。連中の狙いはそこである。職場への電話攻勢に耐えかねて自宅で話を聞くなんてことになれば連中の思う壺になってしまう。
複数回線で同時に電話をかけてこちらの電話回線を麻痺させるなんて十分威力業務妨害にあたると思うが、連中の恐れるのは宅建法で定められた営業免許の停止である。強引な勧誘は宅建法で禁止されている。会社の所在がわかれば、そこの地方自治体に連絡して免許を停止してもらうことができる。だからこの連中は社名を名乗らないし電話も非通知でかけてくる。
もし連中のターゲットになってしまったら職場の協力が必要だろう。私のところでは非通知でかかってくる電話にたいし処置をとった。


関連リンク
新横浜勧誘電話博物館