露出補正を考える

桜を撮ったポジで露出補正を考えてみます。
このとき、桜を撮るのだから桜の明るさを強調するためアンダー気味に振ることは考えず、オーバー気味で撮ることにしました。
カメラはF6の測光モードはマルチパターン3D-RGB測光、レンズはAF Nikkor 50mm F1.4Dです。
フイルムはVelbia50、スキャンはNikon COOLSCAN V EDのデフォルトでスキャンしレタッチはかけていません。

露出補正なし
これはF6の露出計の「出た目」でとっています。標準的な露出と言っていいでしょう。



プラス0.5EV
1/2段オーバーの露出補正で撮っています。全体が明るくなり桜の白さが際立ちますが、花弁のなかに若干白トビしている部分が見られます。



プラス1.0EV
1段プラスの露出補正です。ここまでやると桜は白飛びしてしまい、露出オーバーの失敗です。


作品として残すコマは最初の露出補正なしのコマでしょうか?+0.5EVのは桜の白さが強調されていますが全体的にのっぺりとしてしまっています。白飛びしている箇所も残念です。
となるとこのカットでは段階露出した意味はあまりなく、F6の露出精度が非常に正確だったといえます。段階露出するなら細かく0.3EV刻みにするのが正解でした。

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