母のカメラ

runout10m2007-11-07

母がまだ若い頃、どうしてもカメラが欲しくなりYASICA MINISTARというレンジファインダーを買った。当時の職業婦人の給料1〜2ヶ月分したんだと本人は言う。
私の父は今も変わらないがメカ音痴でカメラとか全然苦手だったため、私や兄弟の子供の頃の写真は母のYASICA MINISTARで撮られることになった。母はその後お手軽なコンパクトカメラに乗り換えたのだがそのYASICA MINISTARは捨てずにとっておかれ、今は私の手元にある。
代わりにというわけではないが、私のお下がりのNIKON D50を母にあげたら「重い」と文句をいいつつもあちこちに持っていっているようで、私の行ったことのない外国にも2〜3度連れ出されて、失敗作は多いけれどときどきはっとするような写真を持って帰る。
先日祖母が亡くなり、母は入院中の祖母をD50で写していた。D50に入った1GBのSDカードに、生前の祖母と、祖母の葬儀が、同時に写されていた。